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松山で企業PR動画を作るなら、用途から逆算して3つの型で考える

オフィスでの企業PR動画の撮影風景。三脚に据えたシネマカメラと打ち合わせをする人

松山の会社からいただくご相談は、たいてい同じ一言から始まります。PR動画を作ることになったので、見積をお願いします、という内容です。ただ、そのときに私がまずお返しするのは見積書ではなく質問です。何を作るかが決まっていない段階の金額は、あとでほぼ必ず変わってしまいます。

松山でPR動画を考えている方に向けて、迷わないための決め方をお伝えします。用途から逆算するという考え方を、撮影と編集の現場からお話しします。専門用語は使いません。まだ何を作るか固まっていない段階の方にこそ、読んでいただきたい内容です。

PR動画がほしいと言われたとき、最初に決めることは1つ

決めるのは、尺でも予算でもなく、誰に、どこで見せるかです。これが決まると、あとの判断はほとんど自動的に決まっていきます。

たとえば会社紹介の動画とひとことで言っても、展示会のブースで通りかかった人に見せるのか、採用ページで応募を迷っている学生に見せるのかで、撮るものがまるで変わります。前者なら音を出せない環境なので、文字と絵だけで意味が通る作りが必要です。後者は、社員が自分の言葉で話す時間を長めに取らないと、知りたいことに届きません。

逆に、置き場所を決めないまま、なんとなく3分くらいでと尺から入ってしまうと、撮影の途中で何を優先すべきかが分からなくなります。現場で迷いが出ると、そのぶん撮れるカットが減ります。最初にここだけ決めておくと、あとの作業がぐっと楽になります。

松山の会社が実際に使っている3つの置き場所

ご相談を受けていて多いのは、次の3つです。

まず、商談や展示会で見せる場合です。ノートPCやブースのモニターで流す使い方で、音が出せない、または聞こえない前提で作ります。最初の数秒で何の会社かが分かること、テロップだけで筋が通ることが条件になります。

次に、ホームページのトップに置く場合です。ここに来る人は、すでに自分から会社を調べに来ている人です。だから、いきなり売り込むより、事業の中身や現場の様子を落ち着いて見せるほうが効きます。動画をサイトに置いたときの効き方はホームページに動画を載せると何が変わるかの記事でも触れています。

最後に、採用ページに載せる場合です。見たいのは事業内容より人と1日の流れです。同じ会社の動画でも、ここだけは中身の設計が別物になります。詳しくは松山で採用動画を作るならにまとめました。

用途から逆算した3つの型

置き場所が決まると、型はだいたい次の3つに落ち着きます。

  • 60秒から90秒の会社紹介型 — どんな会社かを一通り伝える、いちばん汎用性の高い長さです。展示会でループ再生しても、見た人が一周できます
  • 2分から3分の事業説明型 — 技術や仕組みを説明する必要がある会社向けで、商談ではこれを見てもらえれば早いと思ってもらえる一本になります
  • 30秒の縦型ダイジェスト — スマホで見る前提の縦長で、SNSからの入り口として使います

縦型の使い方については縦型リールの記事もあわせてどうぞ。

大事なのは、この3つを1回の撮影からまとめて切り出せるということです。ただし、あとで縦に切ればいいと考えると、たいてい失敗します。縦型は寄りのカットと画面上下の余白が要るので、撮影当日に、これも縦で使うと決めておかないと素材が足りません。何を作るかはカメラを回す前に決めておく。これは現場で何度も痛感してきたところです。

松山で撮るときに実際に起きること

松山という土地で、段取りが変わる部分をいくつか挙げます。

駐車場所。機材は台車で運ぶ量になります。市街地のオフィスだと建物の前に停めておけないことが多いので、近くのコインパーキングを事前に押さえ、搬入の動線まで決めておきます。ここを当日考えると、平気で30分溶けます。

音。路面電車、交差点、人通り。窓を閉めても低い音は入ります。インタビューは道路側を避けた部屋を選び、収録中だけ空調を止めさせてもらうことが多いです。

オフィスの照明。天井の照明と窓から入る光は色味が違うので、そのまま撮ると顔の色が転びます。ブラインドで窓の光を整えるか、照明を足して揃えます。事前に一度、撮る時間帯の光を見ておくと確実です。

ドローン。松山の中心市街地は人口集中地区にあたる範囲が広く、飛ばすには事前の手続きが必要になるのがほとんどです。城山周辺のような公園や史跡では、それとは別に管理者への確認も要ります。当日ちょっと飛ばすということはできないので、空撮を入れたい場合は早めにお知らせください。どんな場面で効くかはドローン撮影が活きる場面にまとめています。

地元に頼むと変わるのは、作った後

制作そのものは、正直なところ、どこに頼んでも一定の質のものは上がります。差が出やすいのは納品したあとです。

サービスが増えたのでワンカット足したい。展示会が近いので縦型を1本切り出したい。来年、社屋の写り込みを差し替えたい。こうした細かい直したい要望は、必ずと言っていいほど後から出てきます。松山まで日帰りで動ける距離にいると、この直しを大ごとにせずに済みます。撮影素材をこちらで保管しておけるので、翌年の差し替えも一から撮り直しにはなりません。

制作全体の流れと期間の目安は動画制作の流れにまとめてあります。使う予定の日が決まっているなら、そこから逆算して早めに相談していただくのが確実です。

よくある質問

Q. 撮影は何日かかりますか。

オフィスと現場を1か所ずつ押さえるくらいの内容なら、半日から1日で収まることが多いです。撮影場所が離れている、稼働を止められる時間が限られている、といった条件があると日数が増えます。

Q. 出演者は社員でいいですか。

はい、むしろ実際に働いている方のほうが伝わります。話すのが苦手でも大丈夫です。台本を読み上げてもらうより、いくつか質問して答えてもらい、こちらで使うところを選ぶほうが自然な表情が残ります。

Q. 台本は誰が書きますか。

打ち合わせでうかがった内容をもとに、こちらで構成案を作ってお出しします。それを見ながら、ここは違う、この順番のほうがいいと直していく進め方です。ゼロから文章を用意していただく必要はありません。

Q. 相場はどのくらいですか。

企業のPR動画は、撮影日数や尺、編集の作り込みで金額の幅が大きく変わります。短い一本と、複数拠点を回って作る本格的なものとでは、桁がひとつ違うこともあります。まずはこの予算の範囲で何ができるかを決めてから中身を組むほうが、結果的に無駄がありません。愛媛での費用の考え方は料金の相場と考え方、見積書の読み方は見積書の見方にまとめています。

松山で企業PR動画をお考えなら、まだ何を作るか決まっていない段階でかまいません。誰に、どこで見せたいか、それだけ持ってきていただければ、そこから一緒に形にしていきます。