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「会社としてSNSで動画を出していきたい。でも、何から手をつければいいのか分からない」——そんな声を、事業をされている方からよく聞きます。
以前に縦型リール・ショート動画はSNS集客に効くのかという記事で、「なぜ今、縦型の短い動画なのか」をお話ししました。今回はその次の一歩、つまり「じゃあ、実際にやってみよう」と決めたあとの話です。
いきなり毎日投稿を目指すと、たいてい途中で息切れします。そこでこの記事では、企業のSNS動画運用を無理なく始めるために、最初の90日(およそ3か月)を三つの区切りに分けて考える方法を、愛媛・四国で映像を作ってきた立場からご紹介します。
始める前に決めておきたい、3つのこと
走り出す前に、たった3つだけ決めておくと、その後がずっと楽になります。
1. 誰に届けたいか
まず、その動画を「誰に見てほしいのか」をはっきりさせます。近所に住む家族連れなのか、同じ業界の担当者なのか、遠方から来る観光のお客さまなのか。届けたい相手によって、映す内容も、言葉づかいも、動画の雰囲気も変わってきます。「みんなに」と考えると、結局だれにも刺さらない——これはよくある落とし穴です。
2. どのプラットフォームで出すか
次に、どこで出すかを決めます。Instagramのリール、TikTok、YouTubeのショートなど、場所によって見ている人の年齢層や雰囲気が少しずつ違います。最初から全部に手を広げると管理だけで手一杯になるので、まずは一つに絞り、慣れてきたら増やすのがおすすめです。
3. 週に何本、出せそうか
最後に、現実的に「週に何本なら続けられそうか」を考えます。ここで大事なのは、多く見積もらないことです。「これなら無理なくやれる」という本数に、あえて控えめに設定しておくのがコツです。
企業のSNS動画、無理のない始め方としての90日ロードマップ
3つが決まったら、いよいよ動き出します。ここでは90日を「30日ずつ、3つの期間」に分けて考えます。数字の目標をきっちり決めるというより、「今はどの段階か」を意識するための、大きな地図だと思ってください。
最初の30日:まずは完璧主義を捨て、「作って出す」に慣れる
はじめの1か月は、うまくやろうとしなくて大丈夫です。この時期の目的は、成果を出すことよりも「作って出す流れ」に体を慣らすこと。撮る、編集する、投稿する——この一連の作業を何度か回してみると、自分たちに合ったやり方が少しずつ見えてきます。リール運用は、最初のうちに「毎回こう作る」という型さえできれば、あとがぐっと楽になります。凝った演出より、まずは続けられる形を見つける期間です。
次の30日:続ける仕組みを整える
2か月目に入ると、最初の勢いが少し落ちてくる頃です。ここで効いてくるのが「仕組み」です。たとえば、撮影する日をあらかじめ決めて、一度に何本かまとめて撮っておく。使い回せる素材はストックしておく。こうした工夫で「毎回ゼロから頑張る」状態から抜け出せます。
最後の30日:立ち止まって見直す
3か月目は、これまでを振り返る期間です。どんな動画が最後まで見てもらえたのか、逆にすぐ離れられてしまったのはどれか。数字を細かく追いすぎる必要はありませんが、「なんとなくの手応え」でも十分ヒントになります。反応の良かった方向に少し寄せていく——この見直しを1回はさむだけで、次の3か月の質が変わってきます。
ここで一つだけ正直に。この90日で「フォロワーが急増する」「必ず問い合わせが増える」といったことは、お約束できません。SNSは相性や運の要素もあり、伸び方は本当にさまざまです。ただ、続けている会社ほど、じわじわと見てもらえる機会が増えていく傾向はあると感じています。
動画1本あたりの制作は、思ったより手間がかかる
ここで、現実的な話もしておきます。「短い動画なら、スマホでサッと撮って終わりでしょう」と思われがちですが、実際はそう単純ではありません。
一本の動画にも、「何を伝えるか考える(企画)」「撮る(撮影)」「つなぐ・文字を入れる(編集)」という工程があります。15秒の動画でも、この一通りをきちんとやると、慣れないうちは思った以上に時間がかかります。特に編集は、テロップを入れたりテンポを整えたりと、地味に手間のかかる作業です。
だからこそ、いきなり「毎日更新」を目標にすると、たいてい苦しくなります。最初は週1〜2本くらいから始めて、慣れてきたら少しずつ増やす。急がば回れで、続けられるペースを守るほうが、結果的に長く運用できます。
ちなみに私も、映像の仕事が増えるにつれて「どの案件をどこまでやったか」の管理が追いつかなくなり、最終的に案件管理アプリを自作したほどでした。動画運用も同じで、本数が増えるほど「何を、いつ出すか」の管理が大変になります。
内製と外注、どこで線を引くか
SNS動画運用を、すべて自社でやるか、一部を外部に頼むか。ここで悩む方は多いです。判断の軸になる考え方をお伝えします。
すべて自社でやる場合
スピード感を出しやすく、費用も抑えやすいのが利点です。日々の出来事やその場の空気感は、中にいる人だからこそ撮れます。一方で、続けるうちに「同じような動画ばかりになる」「編集に時間を取られて本来の仕事が回らない」という悩みが出てきやすいのも事実です。
一部だけ外部に頼む場合
たとえば、日常的な短い動画は自社で回しつつ、「会社の顔になる一本」や「クオリティを上げたい特別な動画」だけプロに頼む——という分け方があります。全部を任せるより費用を抑えつつ、要所だけ映像の質を底上げできるので、バランスの取りやすいやり方です。
線引きの目安は、「自社らしさが出る部分は中で、技術や機材が要る部分は外へ」。どこで線を引くのがいいかは会社ごとに違うので、迷ったら気軽にご相談ください。
まとめ
企業のSNS動画運用は、最初に「誰に・どこで・週に何本」を決めるところから始まります。そして最初の90日を「型を作る・続ける仕組みを整える・見直す」の3段階で考えると、無理なく走り出しやすくなります。
大切なのは、一気に成果を狙わず、続けられるペースを守ることです。
「うちの場合、何から始めればいいんだろう?」と迷っている段階でも大丈夫です。愛媛・四国でのSNS動画運用について、まずはお問い合わせからお気軽にご相談ください。今のお考えや、やってみたいイメージをうかがいながら、無理のない進め方を一緒に考えていきます。