採用動画の出来を大きく左右するのは、映像のきれいさより、カメラの前に誰が立つかです。もうひとつは、雨の多い高知で撮影日と予備日をいつに置くか。この2つを先に決めれば、あとは調整がききます。
愛媛の今治から機材を積んで、四国じゅうを走っている立場で書きます。
高知の採用は「人が少ない」より「知られていない」が効いている
応募が来ないのは若い人が県外へ出たからだ、と考えたくなります。ただ、求人サイトの画面には県内の会社も県外の会社も一緒に並びます。起きているのは、人がいないことだけではありません。見覚えのない社名が読まれずに流されることも多いです。
地元へ戻ろうとしている人も、働く気はあるのにどんな会社があるのか浮かばない。このまま条件だけ良くしても、届く相手がいません。
動画なら、社名の横で中身を先に見せられます。読ませる前に見せられるのが、文字との違いです。動画がなぜ応募につながるのかは採用動画は本当に効果があるのかに書いています。
屋外で働く会社ほど、動画で伝わるものが多い
一次産業・水産・建設で、映像になりやすい場面
高知には、海と山を相手にする仕事、それを加工する仕事、建物や道をつくる仕事があります。この手の求人は、文字にすると、自然の中で働ける、体を動かす仕事です、あたりに落ち着き、どこも似た文面になります。
映像に残るのは、体の動きと段取りです。重いものを二人で持つときの合図、道具の渡し方、誰かが手を止めたときに近くの人が入ってくる速さ。きついかどうかより、無茶をさせない決まりのある会社かどうかを、見る側はここから読み取ります。
きつい部分も隠さないほうがいい。汗をかいている画と休憩の取り方を両方見せておくほうが、入ってから話が違うとならずに済みます。
屋内のオフィス職の場合はどう撮るか
事務や営業は、机を撮っても差が出ません。人と人が交わる瞬間だけを拾います。朝の短い集まり、電話を切ったあとに隣へ声をかけるところ、書類を持って席を立つところ。動きのある数秒を並べれば、話しかけやすい会社かどうかは伝わります。画面や書類が映る場所は、撮る前に一緒に歩いて外します。
「誰が話すか」を先に決める
構成より先に、話す人を決めてください。後回しにすると当日に手の空いた人が出ることになり、映像はだいたい薄くなります。
社長と現場のリーダーと入社2年目とで、伝わるものが違う
社長が話すと、会社がどこへ向かうのかと、経営している人の考え方が伝わります。ただ、見る側は少し身構えます。
現場のリーダーが話すと、仕事の中身と、できない人にどう教えるかが伝わります。入社後に毎日いちばん近くにいる人ですから、口調そのものが情報になります。
入社して日の浅い人が話すと、入る前に何を心配していたかが出ます。その心配が今どうなったかを言えるのは、この人だけです。
選ぶときは、話がうまい人を探さないでください。詰まってもかまわないので、自分の仕事を自分の言葉で説明できる人のほうが残ります。話し慣れた人を立てると、宣伝に見えます。応募する側が動画のどこを見ているかは徳島で採用動画を作るならにまとめました。
雨の多い高知で、撮影日をどう組むか
高知は雨の多い土地として知られています。屋外のカットが入るなら、降る前提で組みます。当日の判断の仕方と、屋内から先に押さえる組み替え方は高知で企業PR動画を作るならに書きました。企業PRと違うのは、採用には締切があることです。
予備日を、採用スケジュールから逆算して置く
先に決めるのは撮影日ではなく、動画を使いたい日です。合同説明会の日、応募の受付を始める日、内定を出したい時期。そこから逆に数えます。
編集と確認の期間を引いて撮影日を置き、さらに予備日のぶんをもう一段前へ引く。この一段がないと、雨が一度来ただけで公開が間に合いません。予備日は念のために空けておく日ではなく、日程を前へ倒すために要る日です。
繁忙期ほど人が動いていて画になりますが、会社にも余裕がありません。早めにご相談いただくほど、選べる日が増えます。
制作の流れと、会社側が何時間ぶん拘束されるか
流れは、話を聞くところから始まって、構成と段取り、撮影、編集と確認、納品の順です。全体でおおよそ1〜1.5か月をみてください。そのうち、映像を見ていただいて修正を入れる編集と確認に、2週間から3週間ほどかかります。
会社が丸ごと止まるわけではありません。手が止まるのは、話す人がカメラの前にいる間と、映していいかを決める人が呼ばれる間だけです。インタビューは1人あたり10分から15分ほどで、出る方もその前後だけ抜ければ足ります。
伸びるのは、決まっていないことが残っているときです。出る人が決まっていなければ当日に人選の相談から始まり、映していいかを判断できる方が近くにいなければ、確認のたびに全体が止まります。
短くするには、前の日までに出る人と撮る場所と映せないものを決めておくこと。それと撮る順番です。人が関わるカットを先に済ませれば、あとは設備や建物だけの時間になり、みなさんは仕事に戻れます。
費用の考え方と、出張費のこと
費用を動かすのは、撮影地がいくつあって、何日かかるかです。高知は東西に長く、本社と現場と加工場が別の市町村にあることも珍しくありません。そこへ、作る本数と空撮の有無が乗ります。
出張の費用は、交通費などの実費も含めて最初のお見積りにまとめます。あとから足していくやり方は取りません。撮る場所が離れていたり朝が早かったりすると宿泊が入りますが、それも先に見えるようにします。予備日へ回したときの扱いも、頼む前に確かめておいてください。
まとめ
決めることは2つです。誰に話してもらうか。そして、動画を使いたい日から逆に数えて、予備日をどこに置くか。
隠さず書いておくと、高知でお受けしたのはよさこいチームの記録映像で、採用動画としての実績はこれから積み上げる段階です。どこで撮りたいか、誰に話してもらえそうかを教えてください。何日必要かと、予備日の置きどころを一緒に決めます。
よくある質問
Q. 高知まで来てもらえますか?撮影は1日で終わりますか?
伺えます。拠点は愛媛の今治で、高知県内を含む四国全域が仕事の範囲です。機材一式を車に積んで向かいます。
1日で終わるかは、何か所を回るかと、話す方が何人かで決まります。敷地が1か所にまとまっていて話す方も数人なら、朝から夕方までで撮りきれることが多いです。本社と現場が別の市町村に分かれていると、移動そのものに時間を使うので日数が増えます。撮りたい場所を教えていただければ、何日必要かをお伝えします。
Q. 撮った採用動画は、何年くらい使えますか?
古くなるのは映像の全部ではなく、一部分です。
先に使えなくなるのは、顔と名前と肩書きが出ている箇所です。話してくれた方が辞めたり部署が変わったりすると、そこだけ事実と合わなくなります。逆に、現場の作業や工程を中心に撮った部分は、設備を入れ替えない限り長く残ります。
ですから、人が話す部分と現場の部分を切り分けて作っておくのがおすすめです。人が変わっても、その箇所だけ撮り直せば全体が生き返ります。何年使えるかは、年数より、どういう作りにしたかで決まります。