※ 写真はイメージです
以前、高知県いの町のよさこいチームの記録映像を撮らせていただいたことがあります(制作実績はこちら)。撮り直しのきかない一日を、どう残すか。当日にできることの多くは、始まる前に決まっている——そう痛感した現場でした。
企業のPR動画も、実は同じところがあります。会社にお邪魔できるのは限られた時間で、そこにしかない現場を撮って帰る。この記事では、高知の企業がPR動画を作るとしたら何を映すのがいいのか、出張の撮影をどう組むのか、制作の流れと期間、料金の考え方までを、愛媛・今治を拠点に四国全域で活動している立場からお伝えします。
高知の会社が持っている「強い画」
高知には、園芸農業や漁業といった一次産業、それを扱う食品加工、山を相手にする林業・木材、そして機械や防災に関わるものづくりの会社があります。業種はばらばらですが、外から見ていて共通して感じるのは、現場そのものがすでに絵になっているということです。
早朝の港に船が戻ってくる時間。ハウスのビニール越しに差す光。木を挽く音と、舞い上がる粉。加工場でパックが流れていくリズム。こうしたものは、写真一枚や文章では取りこぼしてしまう情報を、まるごと抱えています。音があり、時間の流れがあり、人の手つきがあるからです。
「良いものを作っている」という一文は、誰でも書けます。ですが、その一文を信じてもらうのに、映像ほど速い手段はなかなかありません。企業が動画を持っておく意味そのものについては、企業PR動画を作るべき理由でも整理しています。
作った動画は、どこで働くのか
動画は「作って終わり」ではなく、置き場所を決めてはじめて効きはじめます。高知の会社であれば、こんな場面が考えられます。
- 県外・首都圏の取引先へ — 産地や工程を見てもらう。往訪の前に送っておくと、商談の入り口が変わります
- 通販・オンラインの商品ページ — 誰がどこで作っているのかが見えると、買う側の迷いが減ります
- 展示会・商談会 — ブースのモニターでループ再生し、足を止めてもらう
- 採用 — 求人票では伝わらない現場の空気を、そのまま見てもらう
- SNS・短い縦型動画 — 会社や商品を知ってもらう最初の入り口として
飲食店や店舗であれば、来店前に「店の空気」を届ける使い方もあります。考え方は店舗・飲食店に効くプロモ動画の記事にまとめました。
「人が語る」を一本入れておく
現場のカットが強い会社ほど、そこに人の言葉を一本入れておくと、映像が急にその会社のものになります。生産者や職人が、自分の言葉で「なぜこの作り方なのか」を話す。うまく喋る必要はありません。むしろ、言い淀みながら選ばれた言葉のほうが、聞いている側には残ります。
取引先や導入していただいた方に語ってもらう形もあります。何を聞けばいいか、当日の音をどう録るかは、お客様の声動画の作り方で質問例まで具体的に書いています。
高知での出張撮影は、移動と天候を先に織り込む
高知で撮る場合に、私が最初に考えるのは移動と天候です。ここは他の地域より慎重に組みます。
移動 — 高知は東西に長く、山あいと海沿いで撮影地が離れることがあります。「本社」「畑や現場」「加工場」が別々の市町村にある、というのはよくある話です。だから、撮る順番は移動時間から逆算して決めます。光の良い時間帯に撮りたいカットを、どこに置くか。一日の組み立てが、そのまま完成形を左右します。
天候 — 屋外のカットが多くなるほど、天気の影響を受けます。私は撮影を決める段階で、予備日と「何時までにどう判断するか」を先に決めておくようにしています。当日が読めない場合は、屋内で撮れるカットから先に押さえ、屋外は予備日に回す。決めておけば、当日にあわてずに済みます。
ロケ撮影の段取りで実際に何を見ているかは、ロケ撮影の準備の記事でもくわしく紹介しています。
制作の流れと期間の目安
「頼んでからどれくらいでできるのか」は、おおむね次のとおりです。内容によって前後しますが、目安として見てください。
- オンラインでヒアリング(数日〜1週間) — 目的、使う場面、見せたい相手を整理します
- 構成と段取り(1〜2週間) — 撮るカット、撮影地の順番、予備日を決めます
- 出張撮影(半日〜1日) — 場所が離れている場合は日数が増えることもあります
- 編集・確認(2〜3週間) — 映像を見ていただき、修正を反映します
- 納品
トータルではおおよそ1〜1.5か月が一つの目安です。収穫期や漁期など「その時期にしか撮れないもの」がある場合は、そこを起点に逆算するので、早めにご相談いただけると動きやすくなります。
料金の考え方と、出張費のこと
料金は、映像の長さ・撮影日数・編集の作り込み・ドローン空撮の有無で変わります。撮影地が離れている場合は、その移動も含めて日数を考えます。
県外の撮影で気になるのは出張の費用だと思いますが、交通費などの実費も含めた形で最初にお見積りをお出しします。あとから積み上がっていくのが依頼する側にはいちばん困ることのはずなので、そこは先に見えるようにしておきます。
そのうえで、ご予算は最初に伝えていただくのがおすすめです。範囲が決まれば、そのなかで何を優先するかを一緒に決められます。料金の目安は料金ページ、考え方は映像制作の料金の相場と考え方、見積書の読み方は見積書の見方にまとめています。
高知へ、出張撮影で伺います
正直にお伝えすると、高知でお受けしたのは冒頭に挙げたよさこいチームの記録映像で、企業PR動画としての実績はこれから積み上げていく段階です。そこを大きく見せるつもりはありません。
そのうえで、県外へ機材一式を積んで伺い、一日で撮りきる仕事は続けてきました。撮り直しのきかない現場で何を捨てて何を撮るかを決める——あのときの判断の仕方は、企業の撮影でもそのまま生きています。
「動画を作ると決めたわけではないけれど、話だけ聞いてみたい」という段階でも構いません。何を、誰に伝えたいのかを聞かせていただければ、どんな形が合いそうかを一緒に考えます。
まとめ
高知の会社には、現場そのものが絵になるという強みがあります。港、ハウス、山、加工場——写真や文章では取りこぼしてしまう音や時間の流れを、映像はまるごと届けられます。そこに、つくっている人の言葉を一本入れておく。これだけで、「良いものを作っている」という一文の説得力が変わります。
高知での撮影では、移動と天候を先に織り込んで一日を組むことが肝心です。予備日と判断の基準を決めておけば、当日にあわてることもありません。期間の目安は1〜1.5か月、料金は目的とご予算に合わせて組み立てるかたちです。
高知でPR動画をお考えでしたら、ざっくりしたイメージだけで構いません。まずはお問い合わせからお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 高知まで出張撮影に来てもらえますか?
はい。愛媛・今治を拠点に、高知県内をはじめ四国全域への出張撮影に対応しています。機材一式を車に積んで伺います。交通費などの実費は、事前のお見積りに含めた形でご案内します。
Q. 屋外の撮影を予定していますが、当日が雨だったらどうなりますか?
撮影を決める段階で、予備日と「何時までにどう判断するか」を先に決めておきます。当日の天候が読めない場合は、屋内で撮れるカットから先に押さえ、屋外は予備日に回すという組み方もできます。