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お客様の声動画の作り方|導入事例を撮る手順と質問例

お客様の声・導入事例動画のインタビュー撮影のイメージ

※ 写真はイメージです

「自分の会社のことを、自分で褒めるのはむずかしい」——サイトの文章を書いていて、手が止まった経験はないでしょうか。「品質には自信があります」「丁寧に対応します」。嘘は書いていないのに、どこの会社でも言えそうな言葉になっている。

ところが、同じ内容でも使った人が言うと届き方が変わります。「正直、最初は迷ったんです。でも、頼んでよかったです」。この一言のほうが、自分たちで用意したどんな説明文より強いことがあります。

私は愛媛・今治を拠点に映像制作をしています。この記事では、お客様の声(導入事例)動画の作り方を、撮る側の目線でお伝えします。

お客様の声動画が効く理由

言っているのが自分ではない
同じ「対応が早い」でも、売り手が言えば宣伝、買った人が言えば感想です。自社の説明は「そう言うに決まっている」という前提で読まれますが、第三者の言葉はその外側から入っていきます。

表情と声で温度が伝わる
文章のお客様の声は、書き手がいくらでも整えられます。映像には、考え込む間も言い直しも笑う瞬間も残ります。「ここは本当に助かりました」と言うときの声の上がり方は、あとから作れません。

一度撮れば、いろいろな場面で使える
商談で見てもらう、サイトに置く、採用の場面で仕事ぶりを伝える。同じ日に撮った素材から、用途に合わせて別々の形を作れます。第三者の言葉が持つ強さについては企業PR動画を作るべき5つの理由でも触れています。

撮る前に決めておく3つのこと

誰の声を撮るか

真っ先に浮かぶのは、付き合いが長くていつも褒めてくださる上得意ではないでしょうか。気持ちは分かるのですが、ここで少し立ち止まってほしいのです。

見る人は、映っている人に自分を重ねられるかを無意識に見ています。選ぶ基準は「一番よくしてくれる人」ではなく、これから来てほしい人に近い人です。会社の規模や業種、困りごとの入り口が近いほど、自分の話として聞けます。少し迷った末に頼んだ人の話は、いま迷っている人によく届きます。

何を言ってもらうか

型はひとつでいいと考えています。before → after。導入前に何に困っていたか、そのあとどう変わったか。

良かった点だけを並べると、聞こえはいいのに記憶に残りません。たとえば「担当者ごとにやり方が違って揉めていた」のように、手前の話が具体的なほど、あとの話に重みが出ます。

どこで使うか

サイトに置くのか、商談で見せるのか、SNSに流すのか。それによって必要な長さも画面の向きも変わります。決めてから撮れば、必要なカットを当日のうちに押さえられます。「たぶん使うかも」の段階で構いません。あとから用途が増えると、撮り直しが必要になります。

話しやすくする質問の作り方

「どうでしたか?」では答えが出ません。 ほとんどの方が「よかったです」で終わります。聞かれ方が広すぎるからです。

聞くなら、答える範囲が狭くなる形にします。「頼む前、一番心配だったのは何ですか」「決め手は何でしたか」「使ってみて、想像と違ったところはありますか」。ここまで絞ると、その人にしか言えない話が出てきます。

台本は渡しません。 読んでいる感じは驚くほど画面に出ます。第三者の言葉であることが強みなのに、そこを自分たちで消してしまうことになります。

とはいえ、何も知らせずに当日を迎えるのも酷です。質問だけを先に共有しておく。答えは書かなくて大丈夫、と添えておけば、当日は自分の言葉のまま喋れます。

撮影当日に気をつけること

場所 — その人の職場のリアルが写るところを選ぶ
できればふだん働いている場所で撮りたいところです。背景がその人の仕事を説明してくれます。工場なら機械の前、店舗なら売り場。片付けすぎなくて構いません。人の出入りと音だけは先に確認します。

音 — ここが一番大事
映像が多少荒くても、人は最後まで見てくれます。ところが声が聞き取りづらいと、内容以前に離脱されます。「聞き取ろうと努力する」という負担が生まれた時点で、見るのをやめてしまうのです。

  • カメラのマイクだけに頼らない — 口元の近くにピンマイク(襟につける小さいマイク)をつけます。近いほど余計な音が減ります
  • 部屋の音を先に確かめる — エアコン、冷蔵庫、換気扇、外を走る車。人は慣れると聞こえなくなりますが、マイクは正直に拾います。止められるものは撮影中だけ止めます
  • 服の擦れに注意する — 服やネックレスが当たると擦れる音が入ります。つけ方と位置は撮り始める前に調整します
  • 響きすぎる部屋は避ける — 硬い壁と机だけの会議室は声がこもります。布やカーテンのある部屋が有利です
  • 予備を残す — 録り直しをお願いしにくい一言ほど、いい言葉だったりします。マイクは二系統にしておくと安心です

必ず本番と同じ声の大きさで少し話してもらい、ヘッドホンで確認してから始めます。ここを惜しむと、あとで取り返しがつきません。

目線 — カメラ目線か、インタビュアー目線か
カメラを見て話してもらうと、見ている人に直接語りかける形になります。ただ、慣れていない方には難しい撮り方です。目線を少し外して聞き手と会話する形にすると、話す側は楽になり、見る側も自然に受け取れます。サイトの入口で語りかけてほしいならカメラ目線、証言としての自然さを取るならインタビュアー目線です。

編集で意識すること

長さは用途で変わります。サイトに置くものは、通りすがりの人が見る前提なので短めに。商談で見てもらうものは、相手がすでに関心を持っているので、少し長くても最後まで見てもらえます。SNSなら、一番強い一言を頭に持ってくる。

テロップは要点だけに。全部を字幕にすると、見る人は文字を読むだけになり、肝心の表情を見なくなります。

差し込み映像(B-roll=話している場面以外のカット)も効きます。同じ顔が映り続けると、内容がよくても飽きるからです。実際に使っている様子、職場の風景、手元の作業。話に合う場面を挟めば言葉が絵で裏づけられ、言い直しを切ったつなぎ目も隠せます。インタビューのあと、周りを撮らせてもらうのはそのためです。

言い淀みは切って構いませんが、整えすぎないこと。その人らしさまで削ると、あの「台本を読んだ感じ」に戻ります。

まとめ

お客様の声動画の強みは、言っているのが自分たちではないという一点にあります。だからこそ、作り込みすぎないことが大事です。

これから来てほしい人に近い方を選び、困っていたことと変わったことを順番に聞き、台本は渡さず質問だけ先に伝える。当日は音に一番気を使い、編集では言葉を絵で支える。それだけで、自社の説明文では届かなかった相手にも届く一本になります。

NAVY_BLUEは今治を拠点に、愛媛県内および四国全域で映像制作を承っています。「お客様への声かけから相談したい」という段階でも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. 顔出しがNGの方でも撮れますか?

撮れます。手元や後ろ姿、職場の風景に声を重ねれば、顔を映さずに証言として成立します。声も出したくない場合は、話していただいた内容を文字で見せる構成に切り替える方法もあります。どこまで映してよいかは撮影前に決めますし、編集した映像は公開前に必ずご本人に確認していただきます。

Q. 話すのが苦手な方でも大丈夫ですか?

大丈夫です。うまく言えた部分だけをつなぐのが編集の仕事なので、途中で止まっても言い直しても構いません、と最初にお伝えしています。むしろ少し言葉を探しながら話す姿のほうが、本当のことを言っているように見えます。回し始めのしばらくは雑談にして、慣れたころに本題へ入ります。言葉が出にくいときは、こちらから聞き方を変えます。