求人票は出しているのに応募が来ない。採用のご相談は、だいたいここから始まります。仕事の中身も待遇も、書けることは全部書いた。それでも反応が薄い。
香川・高松で採用動画を考え始めた方に向けて、県外から出張で撮影に入るときの1日の組み立てを、時間割まで開いてお話しします。愛媛・今治から瀬戸内を挟んで日帰りで動ける距離ですから、段取りをそのまま見ていただくのがいちばん早いと思います。
求人票に書けないものが、応募者の判断を決めている
採用のご相談で何度も聞くのが、うちは人がいい会社なんです、という言葉です。実際にお邪魔すると、たしかにそのとおりだと感じます。ところが、その人のよさは求人票のどの欄にも入りません。
応募を迷っている人が最後に気にしているのは、こんなところです。
- 事務所に入った瞬間の空気。静かなのか、声が飛び交っているのか
- 働いている人の年齢の幅と、話しかけやすそうかどうか
- 仕事の速度。せかせかしているのか、じっくり型なのか
文章にするとアットホームな職場です、の一行に潰れてしまいます。映像なら潰さずに渡せる。10秒、事務所を映すだけでいいんです。見る側は勝手に、ここなら自分もやれそうかを判断します。動画そのものの効き方は採用動画は本当に効果があるのかにまとめています。
出張撮影の1日は、こう組み立てる
出張撮影でいちばん怖いのは、移動時間が撮影時間を食うことです。着いてから機材を出して、組んで、ようやく1カット目。これでは午前中が消えます。だから私は、移動と準備を撮影時間の外に出すところから組み立てます。
機材は前夜に積み込み、バッテリーもメモリーカードも家で全部確認しておく。駐車場所と搬入口は、事前にご担当者から写真で送ってもらう。この2つだけで、当日の朝が30分変わります。
高松の会社に伺うときの、実際に近い時間割がこちらです。
- 8:00 出発。今治から高速で、渋滞を見込んでも午前中に間に合います
- 9:30 到着、ご挨拶と現場確認に30分。立ち入っていい場所、映してはいけない書類や掲示物をここで確定します
- 10:00 稼働中の現場カット。午前の光がいちばん素直に入る時間帯です。社員の方にはいつもどおりでいてもらいます
- 11:30 外観・全体カット。建物やヤードの引き。高さがほしい場面ではドローンも使います
- 12:00 昼休憩の時間に、人が映らないカット。設備、道具、掲示板、休憩室。手を止めずに済む時間帯です
- 13:00 インタビュー。1人10〜15分で3〜4人。いちばん緊張が解けている午後に置きます
- 15:00 撮り足しと、縦型用の素材。足りていないものを埋める枠として最初から空けておきます
- 16:00 その場で素材を通し見。撮り漏れがあれば、撤収前なので取り返せます
- 16:30 撤収
肝は、15時の撮り足し枠を最初から予定に入れておくことです。ここを詰め込むと、帰りの車で撮り漏れに気づくことになります。下見と当日進行の考え方は愛媛のロケ撮影の準備にも書いています。
1日で撮ったものを、3つの出口に分ける
出張撮影は、気軽に撮り足しに戻れません。だからこそ、その日の素材から何本作るかを撮る前に決めます。よくお出しするのは次の3つです。
ひとつめが、採用サイト用の本編で2〜3分。仕事の流れと人の言葉を順に見せる一本です。じっくり見てもらえる場所に置きます。
ふたつめが、説明会で流す短尺で30秒から1分。会場は音が聞き取りにくいので、音を消しても意味が通る字幕付きにします。本編を短く切るのではなく、最初から別物として組みます。
みっつめが、SNSの縦型で15〜30秒。スマホで見る前提の切り出しです。
この3つを見込んでいると、撮り方そのものが変わります。縦に切れるよう人物の上下に余白を残す。インタビューは同じ質問を、短く一言で、それから詳しく、と2回に分けて答えてもらう。機械の音や作業音は映像とは別に録っておく。こういう判断を当日に積んでおくと、後から素材不足で詰まりません。
県外の制作者に頼むときに確認しておくこと
県外の制作者に声をかけるとき、聞いておくべき点が3つあります。私に頼むかどうかに関係なく使えるので、そのまま書きます。
まず、出張費がどう見積もられているか。市場では、日帰りで行ける距離なら交通費の実費に収める形が多く、宿泊が必要な距離になると段が上がります。金額そのものより、見積書のどこに入っているのか、後から追加されることがあるのかを最初に確認してください。
次に、雨天のときに誰がいつ判断するか。屋外カットがあれば必ず起きる話です。判断の期限は前日の何時までなのか。順延で費用が変わるのか。屋内カットを先に撮って組み替えられるのか。この3点を決めておけば、当日の朝に慌てません。
最後に、追加撮影が出たときの扱いです。一度で撮りきる前提でも、後からカットを足したくなることはあります。再訪になるのか、次の機会にまとめるのか。素材データを受け取れるかどうかも聞いておくと、翌年の使い回しが楽になります。
実際の求人映像で効いたこと
広島の建築会社様の求人サイト向けに、ショート映像を撮影・制作したことがあります。社長が全面に出る構成でした。
手応えがあったのは、社長が自分の言葉で話しているカットです。お会いしてすぐ、とにかく人柄のいい方だと感じました。その温かさが表情に出ている。台本どおりに整えるより、そのまま撮ったほうが伝わりました。この会社で働きたいと思ってもらう決め手は、たいてい設備でも実績でもなく、この一点にあります。
段取りの面で助かったのは、1オペのワンマン撮影だったことです。1人で機材選定から撮影、空撮、編集まで担当するので、現場での判断が速い。頼む側にとっても、大人数のスタッフが押しかけないぶん現場が身構えずに済みます。求人映像はふだんの様子が撮れないと意味がないので、ここは仕上がりに直結します。ドローンの空撮も同じ日に回し、現場のスケール感を地上と空の両方から押さえました。詳しくは広島・建築会社の求人映像をご覧ください。
香川県内での採用動画の実績は、正直これから積み上げていく段階です。大きく見せるつもりはありません。ただ、愛媛でやってきたやり方はそのまま高松でも通用すると思っています。あわせて松山で採用動画を作るならと香川の企業PR動画もどうぞ。
よくある質問
Q. 香川・高松まで来てもらえますか?
はい。愛媛・今治から機材一式を車に積んで日帰りで伺います。高松までは瀬戸内を挟んで同じ商圏と言っていい距離ですから、県外だから大ごとになるということはありません。
Q. 出張費は別途かかりますか?
交通費などの実費も含めた形で、最初のお見積りにまとめてお出しします。後から追加していくやり方は取りません。
Q. 社員が緊張して話せなかったらどうなりますか?
その前提で組んでいます。カメラの前でうまく話せる人のほうが少数です。質問を短く区切って何度か聞き直しますし、言葉が出ない方は無理に話さず、作業する姿を長めに撮ります。表情と手元だけでも十分伝わります。
Q. 撮影は何時間かかりますか?
上の時間割のとおり、朝から夕方までの1日が基本です。撮る場所が離れていたり、インタビューの人数が多かったりすると日数が増えます。半日で収まるご相談もあるので、まずは撮りたい場所と人数を教えてください。