「動画を作ること自体は決まったんですが、どこに何から頼めばいいのか分からなくて」。今治の会社の方から相談をいただくとき、この入り方がいちばん多いです。社内では動画を作ろうという話で終わっていて、翌週には見積を集める役目だけが担当者に回ってくる。よくある流れだと思います。
今治で動画制作を頼むとき、何をどの順番で決めていけば無駄が出にくいか。現場で見てきたことを書きます。用途ごとの細かい話は別の記事にまとめてあるので、ここは最初の整理として使ってください。
今治で「動画を作りたい」と言われる場面は、だいたい4つに分かれる
これまでいただいた相談を並べてみると、今治ではほぼこの4つに収まります。
ひとつは会社紹介です。ホームページの刷新や展示会、商談の場で、うちがどんな会社かを短く見せたいという相談。詳しくは今治・愛媛で企業PR動画を作るならに書きました。
ふたつめは採用。求人票を出しても応募が集まらない、というところから話が始まります。造船・海運・タオルは仕事の中身が外から見えにくいので、動画が効きやすい分野です。今治で採用動画を作るならで詳しく扱っています。
みっつめが製品や技術の紹介。職人の手元や工程そのものが素材になります。これは今治のタオル・ものづくり企業こそ動画で伝わるが該当します。
最後がイベントや式典の記録です。周年行事、進水、社内の表彰など、その日しかないものを残す仕事になります。
自分の案件がどれに近いか見当がついたら、先にその記事を読んでもらったほうが話が早いです。ここから先は、4つのどれであっても共通する順番の話をします。
発注の順番を間違えると高くつく
いちばん多いつまずきは、中身が決まっていない状態で見積を取りに行くことです。会社紹介動画、一式という条件で3社から取っても、含まれるものがバラバラなので比べようがありません。金額だけが横に並んで、安いところに決めて、出来上がってから思っていたのと違うとなる。この作り直しがいちばん高くつきます。
見積を取る前に社内で決めておきたいのは、3つだけです。
まず、見せる相手。取引先なのか、求職者なのか、地域の人なのか。相手が変われば、同じ工場を撮っても選ぶカットが変わります。ここが決まっていないと全部入りの動画になって、誰にも刺さりません。
次に、置く場所です。ホームページのトップなのか、採用ページなのか、展示会のモニターで音を出さずに流すのか、SNSに出すのか。置き場所が決まれば尺も画面の向きも決まります。音を出せない場所なら、テロップ前提の作りにしないといけません。
3つめが、使う期間。今年のイベント用なのか、3年使いたいのか。長く使うつもりなら、季節が特定できるカットや、変わりやすい人・設備の映し方を最初から加減します。
この3つが決まっていれば、見積の中身も自分で読めるようになります。項目の見方は映像制作の見積書の見方、打ち合わせに何を持っていけばいいかは初めての動画制作、打ち合わせまでに何を準備する?にまとめました。
地元と県外、実際に何が変わるか
県外の会社に頼むのは高くつきますか、と聞かれることがあります。正直なところ、県外が悪いわけではなく、向いている仕事が違うというのが実感です。
私自身、広島の建築会社の求人映像では県外へ出張して撮っています。撮る内容が固まっていて1日で撮りきれる仕事なら、距離はそれほど問題になりません。出張費は移動距離と拘束時間で決まるので、事前に確認しておけば読める費用です。
差が出るのは、撮り直しと撮り足しが必要になったときです。天気で流れた。社員の方の予定が急に埋まった。公開してから、このカットも欲しいという話が出た。遠方からだとその日に撮りきるしかありませんが、市内なら晴れた日を選び直せますし、30分だけ寄って1カット足すこともできます。
もうひとつは下見です。どの場所が何時ごろにきれいに撮れるかは、行ってみないと分かりません。近ければ何度でも見に行けます。この積み重ねが当日の段取りに効いてきます。
今治で撮るときの現場条件
今治の現場では、ほかの街とは違う段取りが必要になる場面があります。
まず工場の音と光です。織機や機械が動いている場所では、インタビューの声がそのままでは拾えません。稼働音を止めてもらうか、別室で話を録るか、事前に決めておきます。照明も、天井が高くて手元が暗い工場なら持ち込みが要るので、下見で判断します。
立入と許可も外せません。造船・海運まわりは入構手続き、安全教育、装備の指定があることが多いです。立ち入ってよい場所と、映してはいけない設備や図面は、撮影前に必ず確認します。ここは制作側が勝手に決められないので、担当者の方に窓口をお願いすることになります。
ドローンで屋外や海上を撮る場合も、準備の時間を見ておいてください。しまなみ海道や港のカットは今治らしさが一気に出ますが、飛ばす場所によっては事前の手続きや、海岸・港湾の管理者への確認が必要になります。撮りたい絵が決まった段階で早めに相談していただければ、そのあたりも含めて段取りします。実際にどんな場面で使えるかはドローン撮影が活きる場面にまとめました。
1本で終わらせず、次に使い回す
撮影は1日でも、素材はその何倍も残ります。これをどう扱うかで、翌年の費用がかなり変わります。
まず、本編だけで完結させないこと。同じ撮影から、展示会用の短いもの、SNS用の縦型、採用ページ用のインタビュー単体を切り出せます。撮る前にあとで縦型も作ると分かっていれば、当日の構図の取り方が変わります。
素材を残しておくのも大事です。翌年になって、社名やロゴ、実績の数字だけを差し替えたいという話はよく出ます。元素材が手元にあれば撮り直さずに済みます。納品時に素材データの扱いをどうするか、最初に決めておくのがおすすめです。
そして、人が変わる部分と変わらない部分を分けて撮ること。設備や工程は数年変わりませんが、社員の方は異動も退職もあります。人が映るカットを本編に編み込みすぎないでおくと、あとで差し替えが利きます。
よくある質問
Q. 1本だけでも頼めますか?
はい。年間契約や複数本のセットが前提ということはありません。まず1本作って、使い勝手を見てから次を考える進め方でも大丈夫です。
Q. 撮影は平日だけですか?
土日も、早朝や夕方も対応できます。工場の稼働に支障が出ない時間帯や、交代勤務の合間に合わせて組むことが多いです。今治市内ならすぐ近くから動けるので、時間帯の融通は利きやすいほうだと思います。
Q. 撮影した素材データはもらえますか?
ご相談いただければ対応できます。ただ容量が大きいので、ドライブを用意いただくかオンラインで受け渡すか、そしていつまで手元に保管するかは、最初に決めておくとあとで困りません。
Q. 今治以外の現場も来てもらえますか?
愛媛県内はもちろん、四国全域も県外も対応しています。実際に広島での撮影も行っています。移動が入る場合は、その分の費用と当日の時間割を事前にお伝えします。