「同じ料理なのに、写真によって美味しそうに見えたり見えなかったりする」——飲食店のオーナーさんとお話ししていると、よくこの話題になります。
結論から言うと、違いを生んでいるのは腕前の前に「光・ピント・構図」の3つです。この記事では、撮影の現場で実際に意識していることを、実例の写真とあわせてまとめます。
料理写真は「見た目」より先に「光」で決まる
いちばん最初に見るのが光の向きです。真上からの照明だけだと、料理が平面的に写り、つやも質感も出にくくなります。窓からの自然光や、斜め横からの光を活かすと、断面やソースの照りに陰影がついて立体的に見えます。
刺身や煮物のような「艶」がある料理は、正面から強いフラッシュを当てると照り返しが白く飛んでしまいがちです。光源の位置を少しずらすだけで、テカりではなく「みずみずしさ」に変わります。
ピントは「一点」に絞る
絞りを開けて被写界深度を浅くし、主役の一点(切り口や断面など)にだけピントを合わせ、手前や奥はあえてぼかします。画面のどこを見ればいいか迷わせない、という考え方です。
できるだけ近づいて撮ることも大事です。身の繊維や霜降りのような血合い、断面の質感まで写し込むと、写真から鮮度が伝わりやすくなります。
構図は「余白」と「角度」で決める
皿いっぱいに料理を詰め込むより、余白を残したほうが料理自体が引き立ちます。斜め45度くらいのアングルは、立体感と盛り付けの高さの両方を見せやすい定番の角度です。
添え物の色も構図の一部です。白身魚に大葉の緑、わかめの深い色を添えるだけで、画面にメリハリが生まれます。「彩りの対比」を意識すると、盛り付け自体を変えなくても写真の印象が変わります。
実例——鮮度が伝わる一切れ
上の写真は、先日、地魚の鮮度にこだわる飲食店で撮影させていただいた一枚です。皮目に軽く炙りを入れた白身魚を、大葉のギザギザとわかめの緑を脇に置いて撮っています。
サイドからの自然光で断面の質感を出し、絞りを開けて手前の切り口にだけピントを合わせ、奥はやわらかくぼかしました。大葉のギザギザした輪郭を画面の奥行きづくりに使い、白身の質感がより際立つように組み立てています。
まとめ——光・ピント・構図の3点で、印象は大きく変わる
料理写真は特別な機材がなくても、光の向き・ピントの置き方・構図の3点を意識するだけで仕上がりが変わります。メニュー全体を同じ考え方で撮ると、お店全体の写真の印象にも一貫性が出てきます。
「メニュー写真を一新したい」「Googleマップやホームページの写真が古いままになっている」——そんな段階でもお気軽にご相談ください。今治を拠点に、松山をはじめ愛媛・四国全域へ伺います。
よくある質問
Q. 写真だけの依頼もできますか?
はい、写真のみでも承っています。まずはお店の雰囲気やメニューの点数など、撮りたいものを教えてください。
Q. 料理写真の撮影はどれくらい時間がかかりますか?
メニューにもよりますが、1品あたり5〜10分ほどが目安です。品数が多い場合は、営業前や定休日にまとめて撮影することが多いです。